みなさんは、YOGAに対してどのようなイメージがあるでしょうか?
「YOGA」とはインドの言葉、サンスクリット語で「結ぶ・結合」という意味があります。
これは、YOGAを通して、ご自分の心と体を結ぶというもので、決して、きれいなポーズを取るためのものではありません。
現代は、急速な科学の発展などにより、社会のスピードがとても速く、そこで生活をしている人の「心」がついていきません。
私たちは心と体のバランスを崩しながら、「自分をいたわる」ということを忘れ、毎日毎日頑張っています。
そして、いつか体が悲鳴をあげ、病気にかかることで(こんなに無理していたんだ)とようやく気が付き、心のスピードを緩め、立ち止まることが出来るのです。 そんな社会の中で、たくさんの人と関わりながら私たちは、「良い人間とは」「良い男性とは」「良い女性とは」「良い母親とは」「良い父親とは」「良い子供とは」といつも考え、「~であるべき」「~でなければならない」といった「見えない社会の物差し」に私たちは常に翻弄されています。
そして、この「見えない社会の物差し」は常に変化しています。
一昔前によくないといわれたことでも、現代はとても良いことだと言うこと、日常生活を振り返るとたくさんあるかと思います。
その変化するものに、執着・固執してしまうことで、私たちは自ら自分自身に「ストレス」を与えています。
みなさんが、現在抱えている問題は、すべて「自分の心」で決めています。
YOGAでは、その「心」が問題とされています。
YOGAを通して、まずは自分の体の声に耳を傾けることで、自分自身への深い理解から始めていきます。
ですから、ポーズを取りながら、この角度は、「痛いのか」「気持ちいいのか」ここから始めてきます。
自分が思っているように体を動かそうとしたとき、大半の方は、思い通りにならない体を発見します。
そして、その思い通りにならない体を、どのような意識をすることで、楽に気持ちよく動かせるか、この創意工夫で「自己コントロール力」を高めていきます。
これは、何が何でも頑張るということではなく、「頑張らない頑張り方を工夫する」ということです。
これは何も体に限ったことではなく、人が人と調和しながら生きていくうえで、「頑張らない頑張り方を工夫する」といったことにも大きく繋がります。
つまりYOGAは、内側にある自分自身の「自然治癒力」について
気づきを深めていき、人間本来の「心の落ち着きを取り戻すもの」なのです。
みなさんが感じる「幸せ」とはどういったことでしょうか。
いい大学に行って、いい会社に就職し、結婚をし、子供を育て、たくさんお金を稼いで、いい車に乗って、大きな家に住んで、会社でも上を目指していく・・・
こういったことが、いい人生=幸せと思われがちです。
でも、これらのことは、常に変化するものですし、本当の自分は望んでいないことかもしれません。
本来の自分の喜びとは、変化する外にあるものではなく、内にあるといわれています。
幸せを外に求めている限り、問題は起き続けるとも言われています。
この世は、「魂の成長の場」とも言われており、自分に降りかかる試練というのは、「乗り越えられない壁はない」と言われるように、すでに乗り来えられる心であるから、やってくるのです。
心を煩わす思考をいかに死滅させ、どんな環境であっても与えたられた環境の中で、過去でも未来でもない、「今」を生きるということが、私たちの幸せなのです。