皆さんが思う、「謙虚」とは、
どのようなことでしょうか?
私たちは、人に褒められた時、
「いえいえ・・私なんて」と口にした人や
あるいは、人の集まりの中で
控え目で自己主張しない人、
もしくは、自己紹介をする時に、
へりくだって自分の能力や存在意義を
低く評価した表現をする人などを
「謙虚」
という表現をする傾向があります。
本来、この謙虚とは、
「控え目で、つつましいこと。
へりくだって、すなおに相手の意見などを受け入れること」を意味します。
一方、「自分の能力・価値などを低く評価すること。 控え目に振る舞うこと」
こういった対応を「謙遜」と言います。
この謙遜とは、「謙虚で良い人」といった周りからの評価されやすく、
無意識のうちに、自分自身を
見えない社会の物差し
の中にある、「謙虚で良い人」に当てはめようとしてしまいます。
こういった言動を繰り返しているうちに、
本当に自分の能力や価値も低くなってしまいます。
そもそも、自分が何気なく抱く思いは、
言葉や行動となり、やがてその思考パターンは習慣化され、
いつしか、ご自分の運命をも変えてしまいます。
つまり、自分のことを必要以上に卑下したり、
過小評価しすぎることで、本当の自分の心の声さえ分からなくなり、
負のスパイラルに陥ってしまうのです。
謙虚と謙遜の違いを理解することで、
あるがままの自分、大切にしていきたいものです。