「呼吸」というのは、オートマチックに動いており、体の機能として当たり前すぎてしまうことで、ご自分が「息をしている」ということへの意識は、情報がたくさんある現代であるが故、他への意識に捉われることが多く、疎かにしがちな意識だと思います。
実はこの「呼吸」、ご自分の心の状態、つまり、「感情」と大きく繋がっているのです。
思い出してみてください。
ご自分が怒れた時・悲しい時というのは、肩で呼吸をするようになり、浅く激しい呼吸をしていませんか?
逆に、穏やかな気持ちの時というのは、お腹で呼吸をするようになり、深い心地よい呼吸をしていませんか?
このように、呼吸と感情は無意識下のところで、繋がっているのです。
そして、この呼吸は、体の内臓機能の中で、唯一ご自分の意思でコントロールできるところとも言われています。
つまり、ご自分が(速く息を吐こう)(ゆっくり息を吸おう)と思ったら、その通りになるということなのです。
見えない社会の物差しに惑わされることなく、ご自分を大事に、心健やかに生きていくためにも、日々、どんな感情の時に、ご自分の呼吸がどうなっているのか観察することから、始めてみるのもいいかもしれません。