愚痴を口にするということ

皆さんは、日々の生活の中で、どのくらい「愚痴」を口にしているでしょうか?

私はこんなに頑張っているのに、周りはわかってくれないとか、世の中は~であるべきなのに、あの人は出来ていないとか、無意識のうちに、心の不平不満を口にしているかと思います。

よく、この「愚痴」というのは、「言葉にするとすっきりするから、口に出した方がいいよ!という話を耳にしたことがあるかと思います。

この話のように、実際に口に出してみて、「はぁ~、すっきりしたぁ!」と思えた経験は、意外に少ないのではないでしょうか。

その時、一瞬はすっきりした感覚を感じるかもしれません。しかし、しばらくすると、また思いだし、不快な思いを感じるという繰り返しをしてしまいます。そして、また相手を変え、愚痴を言うの繰り返しなのです。

つまり、私たちは、愚痴を言っている時というのは、その出来事を感じた時の感情まで思いだし、また感じてしまうので、思い出すたびに、何度もイライラしたり、悲しんだりして、
ご自分を何度も傷つけているのです。

そして、その出来事をこと細かく説明し、どれだけ自分が大変だったか説明し、話をしているうちに、何を相手に言いたいのかすら、分からなくなり、話を聞いてくださっている人が、思い通りの反応をしてくれないと、その怒りを目の前の人にさえ、感じてしまうということにもなりかねません。

「愚痴」と「私が感じた思いを伝える・聞いて欲しい」では、心の状態が大きく違います。

愚痴からは、何も生まれず、負のスパイラルからなかなか抜け出せません。

自分が感じた思いを伝える・聞いて欲しいでは、心が冷静であり、ご自分のことを客観的に観れているので、出来事と感情が切り離せている・もしくは、繋がっていたとしても、
そういったご自分の心の状態に気づいていることで、一歩、引いた目線で、出来事を観察できるようになります。

皆さんが、日々「口」にしていることは、ご自分の心にどのような影響を与えているのか、この機会に立ち止まって、熟考してみるのもいいかもしれません。

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