私たちには、108つの煩悩と言われる、「心を煩わす想念」
があると言われています。
ヨーガの世界では、この煩悩を
大きく5つに分けて解説しています。
一つ目は、「無知」であるということ。無知であるとは、知らないということです。
ご自分の人生で経験していないが故、その事について、恐怖や不安を感じる思いです。
これは一生続きます。
ある程度の年を重ねたから、
この世のことはすべて知っているというわけではないのです。
世の中は常に変化しています。その変化の流れこそ、無知なのです。
例えば、CD・DVDレンタルショップもこの世のすべての人が
足を運んでいるとは限らず、見たいドラマや映画があっても、
(どんなところなんだろう・・)
(私が行っても大丈夫なのか・・)
(今更この年になって、新しいことを覚えれるのか・・)
などと言った思い・・これが、無知からくる煩悩と言われる心の作用なのです。
2つ目は、「自我意識」と言われる思いです。
これは、「私がせっかくしてあげたのに」とか
「私が頑張ったのだから、当然でしょ!」と言った思い上がった心の状態であり、
社会的地位に固執したり、それがスティタスと感じる思い・・
これが、自我意識からくる煩悩と言われる心作用なのです。
3,4つ目は、「<愛着<」と「<憎悪」と言われる思いです。
この愛着と憎悪は表裏一体となっている心の作用であり、
愛着は、好きな物に固執または執着する思いであり、
憎悪は、その反動で生まれる大好きな故の憎しみたる思いなのです。
これは、現代では犯罪のカテゴリーに分類される
ストーカーなどの心理・・・これが「愛着」「憎悪」からくる
煩悩と言われる心の作用なのです。
最後は「生命欲」です。
これは、生命ということに対し、=長生きをするという認知間違いからくる煩悩と言われる心の作用なのです。生命欲は単に長生きをすることをではなく、
QOL(生活の質の向上)の中で、どう日々心健やかに生き抜いていくか
なのだと私は思っています。
そして、煩悩は、非常に強力であり、
その心の作用を引き起こす、原因まで追究し、
本当の自分を認知することが大切と言われています。
私たちは、この煩悩を全く「0」にするのは、とても大変であり、
それを考えるだけで、苦しくなってしまいます。
日々のご自分の心の作用(心の癖)を振り返り、
ご自分の数々の煩悩を少しずつ減らしていくまたは、手離していくことが
私たち自身の幸せへと繋がっていきます。
ご自分の心の自由度を上げるためにも、
心の癖、見直してみたいものです。